金沢検定 学習法 40時間で初級合格しました。
こんにちは。
【Jul.13.2019追記】
先日なにげなく「金沢検定」でググってみたところこのブログが検索上位に来ていてびっくりしました。
受験者のお役に立ってるのであればこんなにうれしいことはありません。
地元のご当地検定「金沢検定(初級)」を受験しました
各地で実施されている「ご当地検定」、ここ金沢でも熱心な取り組みが行われています。私も今回チャレンジしてみたので、ブログにまとめてみました。
パート1:データ編 金沢検定って、どんな検定?
金沢検定=難しい?難しい!
数多くあるご当地検定の中、金沢検定の立ち位置は?
調べてみましょう。
公式ホームページからの引用です。
一目でわかるよう、グラフにもまとめてみました(初級のみ)。
左から順に、第一回~第十二回の結果です。
引用方法:上記金沢検定HPの 試験結果概要のデータをエクセルに貼り付け、加工しています。
他の検定と比べてみましょう。まずは受験者数。
他のご当地検定との比較(受験者数)
京都の老舗、MKタクシーさんが運営されているサイト、検定にまつわる小ネタも披露されている楽しいホームページです。
ランキングを表にまとめました。てっとり早く知りたい方はこちらをご覧ください。
受験者数ランキング
(左の数値:H16受験者数、右の数値:対前年)
【1位】京都・観光文化検定試験 |
7,483 | 467 |
【2位】なにわなんでも大阪検定 |
3,063 | 797 |
【3位】金沢検定 |
2,356 | -597 |
【4位】江戸文化歴史検定 |
1,330 | -142 |
【5位】東京シティガイド検定(推定) |
1,310 | 不明 |
【6位】奈良まほろばソムリエ検定 |
1,182 | -189 |
【7位】神戸学検定 |
759 | -217 |
【8位】鎌倉検定 |
738 | 32 |
【9位】おかやま検定 |
678 | -81 |
【9位】姫路検定 |
676 | 29 |
大都市の検定が上位にある中、金沢は3位と健闘。
京都、奈良、鎌倉とあわせて”四大古都検定”として認識されるとうれしいですね!
他のご当地検定との比較(合格率)
つづいて合格率ランキング、最新のデータは2005年、金沢検定は第一回の結果です。
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こちらも表にまとめてみました。
検定名 | 受検者数(人) | 合格者数(人) | 合格率 | 過去開催数 | |
信州観光文化検定 | 1級 | 27 | 0 | 0.0% | 1回 |
佐世保検定 | 105 | 1 | 1.0% | 1回 | |
金沢検定 | 中級 | 682 | 15 | 2.2% | 1回 |
京都検定 | 1級 | 803 | 36 | 4.5% | 1回 |
金沢検定 | 初級 | 2,316 | 130 | 5.6% | 1回 |
宇和島「通」歴史・文化検定 | 71 | 11 | 15.5% | 1回 | |
ふるさと小松検定 | 1,092 | 216 | 19.8% | 1回 | |
京都検定 | 2級 | 8,641 | 1,722 | 19.9% | 2回 |
京都検定 | 3級 | 13,019 | 4,722 | 36.3% | 2回 |
九州観光マスター検定 | 2級 | 662 | 269 | 40.6% | 1回 |
姫路観光文化検定 | 945 | 412 | 43.6% | 1回 | |
札幌シティガイド検定 | 1,865 | 1,047 | 56.1% | 6回 | |
北海道フードマイスター | 1,994 | 1,214 | 60.9% | 2回 | |
東京シティガイド検定 | 2,085 | 1,506 | 72.2% | 3回 | |
有馬学検定 | 269 | 205 | 76.2% | 1回 | |
信州観光文化検定 | 2~4級 | 323 | 247 | 76.5% | 2回 |
長崎歴史文化観光検定 | 2級 | 558 | 431 | 77.2% | 1回 |
九州観光マスター検定 | 3級 | 2,090 | 1,660 | 79.4% | 2回 |
岐阜市まちなか博士初級認定 | 213 | 170 | 79.8% | 1回 | |
明石・タコ検定 | 530 | 442 | 83.4% | 2回 | |
いばらき何でも知っとこ検定 | 20 | 17 | 85.0% | 1回 | |
長崎歴史文化観光検定 | 3級 | 1,326 | 1,174 | 88.5% | 1回 |
伊賀学検定 | 368 | 332 | 90.2% | 1回 | |
岡山文化観光検定 | 1,063 | 967 | 91.0% | 1回 | |
鹿児島観光・文化検定 | 2,292 | 2,092 | 91.3% | 1回 | |
萩ものしり博士検定 | 234 | 214 | 91.5% | 1回 | |
彦根城下町検定 | 85 | 81 | 95.3% | 1回 | |
ナハマゲ伝道士認定 | 280 | 280 | 100.0% | 3回 | |
※受検者数、合格者数は累計 ※明石タコ検定は2回目を開催済(受検者580人)だが合格者を集計中のため、データに含めず |
中級が3位、初級ですら5位です。初回にしてこの合格率の低さはハンパないですね~。
願わくは直近の試験の合格率のランキングも、知りたいところです。
結論:金沢検定は受験者数は多く、合格率が低い、本格派ご当地検定でした。
パート2:金沢検定 合格への道
そんな金沢検定初級、めでたく一回目の受験で合格することができました!
いやあ、よかったよかった。
自分の勉強法についてまとめてみましたので、次回以降の受験を検討されている方、ぜひ参考にしてみてください。
どんな勉強をしたか:学習時間の内訳
学習開始:2017年10月16日
試験本番:2017年11月12日
学習時間:約40時間でした。
ポイントは、
過去問を説くよりも、参考書で勉強しよう。
参考書を読むよりも、参考書をもとにノートを作成しよう。
なぜ参考書中心で勉強するのか?
自分のまわりでも、過去問を集めて勉強している人、参考書でじっくり勉強している人それぞれいたのですが、参考書を持っている人のほうが合格率は高かったようです。
ここで専門家の意見をお聞きしましょう。
専門家の意見
毎週何かしら資格・検定を受けておいでるという受験のエキスパート、鈴木秀明さんのブログです。
ポイントとなる部分を引用しましょう。
その結果、金沢検定の特徴として気付いたこととしては、
1. 過去に出題された問題がそのままor微妙にアレンジされて繰り返し出題されることはけっこうある(特に初級はかなりある)。
2. 予想問題集に掲載されている予想問題が実際の試験で出題されることはあまりないっぽい。けど中級以上はこのへんもみっちりやっておかないときつそう。というか予想問題の難易度は初級レベルを明らかに超えている。
3. 過去問をみっちりやったくらいでは手も足も出ない、知らないと全く解けないタイプの問題もかなり出題される。特に中級以上。
ということ。
初級に関していうと、四択問題100問中、たぶん6割くらいは過去問を徹底的にやっておけば普通に解ける問題かと思われるのですが、合格基準点が100点満点中80点(つまり8割正解できないといけない)と微妙に高いのがちょっと問題なんですよねー。
合格点が70点だったらたぶん初級は普通に受かるのですが、80点って正直かなり気が抜けないライン。
拙書(勉強本)とかでも書いてることですが、どんな試験でも、8割確実にとれるところまでもっていくのってけっこう難しいので…
ということで試験勉強としては初級・中級の過去問9年分をみっちりやりつつ、参考書をとにかく読み込む感じで進めました。
おわかりでしょうか?
過去に出題された問題を暗記して全て説けるようになったとしても、それだけでは合格レベルの80点には届かないのです。
残りの20点分、参考書には載っていない最新の時事ネタ、載っているけどまだ出題されていない項目、過去問をアレンジした問題にも対応できる学習法が必要なのです。
準備する教材
まずはこの二点、お財布には厳しいですが自前で購入することをおすすめします。
古い問題集には出てこない項目が、合否に関わる可能性も大きいですので。
1.「よくわかる金沢検定受験参考書」(時鐘社)
2.「金沢検定 予想問題集20xx」(時鍾社)
(年度ごとに発行されます)
方眼ノートに、書いて、描いて、かきまくろう!
鈴木さんは過去問をみっちり、ということですが私の場合あまり時間がなく、当初は過去問を入手するすべもなく、最新の問題集と参考書で学習に取り組みました。
私のとった学習法
まずは、苦手だなと思ったところを箇条書きで書きだしました。
お寺、橋、神社、坂は地図にしてみました
工芸、文学といった部分も苦手だったのでノートにまとめました
一通りノート化がすんだ時点で、過去問を一気に解いてみました。
添削します
採点の結果、知ってたつもりの加賀野菜の正答率が低いことが分かったので改めてノートを作成しました。
この繰り返しでムラなく回答できるようにしていきました。
何度も書くことで、知識のヨコのつながりができます。
参考書を読んでいる間は、お寺、藩主とその家族、工芸、とジャンルごとにノートにまとめていたのですが、過去問を解いた後の復習としてノートを作成していると、次第に項目ごとの横のつながりができてきます。
例えば、宝円寺(寺)-前田利家(葬儀)-対青軒(茶室)
何度も問題を解いて行くことで、これらの知識が点から線、線から網目状につながってきます。そのことで、ちょっとひねった出題にも対応できるようになるのです。
ノート作成のメド、1ページにつき30分程度のものを40ページくらい。
あまり一つの事項にこだわらず、なるたけ手広く手早く、そして漏れがないように学習するのがコツです。
試験本番
私は事前の申し込みができず、当日会場に出向いて受験をしました。
60名の会場に40名強程度、皆さん問題集か参考書を手に、最後の追い込みをされていました。
試験時間は90分ですが、最初の40分で半分弱、次の退出時間にもかなりの人数が退出していたので、100問あるとはいえ時間が足りないということにはなりにくそうです。
最後にもう一度
この検定は落ちる人のほうが圧倒的に多いという現実を心得てください。
仲間がこのくらいやってるから、自分もこのくらいでいいや、よりも
お、自分はもうちょっと追い込んだ方がいいかな?
位の気持ちで取り組みましょう。
さもなないと、枕を並べて。。という結果になってしまいますよ。
そこは勝負の世界、と心得てくださいね。
学習中は自分が何を知っているか、ではなく何がまだわかってないかをしらみつぶしに探すつもりで臨みましょう。
こんなやり方もありますよ。
予備校生でもないんだから、そんなにがつがつやるのはごめんだ!という方。
違う方法もありますよ。
私の職場の方は、問題集に取りくむかたわら、週末ごとに家族の方の金沢の旧跡名所を見て回り、一個一個解説をチェックしていったそうです。それで合格。
試験準備をしながら楽しく金沢への知識を深めていく、というのがあるべき姿かもしれませんね。
テキスト購入のリンク、改めて貼っておきます。
私は来年さらなる難関、中級に挑戦するつもりです。
このブログを読んでくださった方の中から、一人でも多くの挑戦者、合格者が出ることを願っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。