データと理論で、さくさく結果を出したいランナーのための本『ランニングする前に読む本』
こんにちは。
ひだるいさいです
今日紹介したいのはこの本です
「ランニングする前に読む本ー最短で結果を出す科学的トレーニングー」
田中宏暁 著
タイトルだけ見ると初心者向けのような印象を受けますが、内容はかなり濃いです。
この本に出合う前の、わたしのマラソン戦績
今年で三シーズン目、9回実戦経験あり
最速記録:3時間42分
最遅記録:4時間19分
9回のうち6回が3時間台(サブフォー)、3回が4時間台
走りっぷり
スタート前「今回は〇時間〇分でゴールしたいな、じゃあ1キロ〇分〇秒で走るか」
中間地点「あーちょっと遅れてるな、ペース上げるか」
30キロ過ぎ「あれ、足が動かなくなってきた。後続に抜かれちゃう。」
終盤「・・・吐き気がしてきた、咳も出てきたし足も動かない。もうだめ。。」
レース後「がんばったんだけど、なんか達成感ないんだよね。。」
毎回これです。
がんばっているのに、なぜ最後まで走り抜けないんだろう。
ゴール後すこし休めばまた歩き出せるのに、なぜあの時足が止まるのだろう。
もっと走り込めばいいのか、スクワットすればいいのか、わからないまま
トレーニングを続けてきました。
ランナーの体はハイブリット車と同じ。構造を理解してうまく走ろう。
この本の内容、一行にまとめるとこうなります。
ハイブリッド車のように、まり二つの動力源をうまく使い分けましょう、ということ。
①糖が由来のグリコーゲン=ガソリン
ご飯などの炭水化物を摂取すると、ヒトの消化器官はそれを糖分に分解、さらにグリコーゲンとして筋肉に蓄えます。
すぐに燃料として使える便利さがグリコーゲンの長所ですが、筋肉中にあまりため込むことができません。せいぜいが30km走れる程度です。
②脂肪
ハイブリッドカーに例えるとバッテリーにあたるのが、体内に蓄積されている脂肪です。少なくとも体重の1割弱、多い人は3割位が脂肪です。
この脂肪をうまく燃焼させてマラソンの燃料とすれば、数字上は何百キロも走ることができます。
空気中の酸素をせっせと取り込むことで体内の脂肪はメラメラと燃焼してくれるのですが、運動強度が上がってしまうと酸素の供給が追い付かなくなり、体は脂肪ではなくグリコーゲンを燃料として使おうとします。
しかし、体内のグリコーゲンは30㌔走れる分しかないので、30キロを過ぎた時点でパタッと足は止まってしまうのです。
わたしを含め多くのランナーがパタッと足が止まる理由。
それは疲れ、ではなくグリコーゲンだけを使って走ろうとしているからなのです。
自分にとっての「ニコニコペース」で走るのがベストタイムへの近道
では、うまく脂肪を燃やしながら走るためにはどうすればいいのでしょうか。
- がんばったり、しかめっ面で走ると、脂肪は燃やせない。
- ルンルン、ニコニコ走ると脂肪を燃やしながら走ることができる。
わたしたちは、結果を出すにはとにかくがんばるしかない!
と思いがちなのでなんだか違和感を覚えてしまうのですが、
- 自分が脂肪を燃やしながら走れるペースはどのくらいなのか把握する。
- そのペースで出せるベストタイムが自分の実力。
- それ以上で走ろうとしても、途中でペースダウンしてしまい結果は出ない。
大切なのはこういうことなんです、シンプルですね。
道具を上手に使って、ニコニコペースを見つけ出そう
今の時代、技術がどんどん進んでいます
マラソンのトレーニングにも、その波はひたひたと迫っています。
本書がおすすめしている「ニコニコペース」も、今の道具をうまく使えば思いのほか簡単に見つけ出せるのです。
トレーニングの負荷が軽いか重いかは、その時の心拍数で推し測ることができます。
ただ、トレーニング中のランナーが心拍数を手軽に測る手段がそうそうなかったんですね。
だから
- 信号待ちしている間に手首を握って脈をはかる
- ゼーゼーハーハ―するくらいのペースで練習する
というやり方しかなかったのです。
数年前にAppleがスマートウォッチという道具を発表しました。
3代目が登場した今でもまだ一部の愛好家向け商品という位置づけのようですが、
ランナー向けに特化したスマートウォッチ、その進化のペースが半端ではないのです。
自分で手首を握る代わりに、手首に装着されたスマートウォッチが脈拍その他の体の状態を検知、的確なアドバイスを送ってくれるのです。
このガーミンの最新作、いいですねえ。
私も購入、使ってみるつもりです。
まとめ
ただひたすら頑張ったり、勘や経験だけに頼って結果を出すのではなく、うまくデータを生かして効率的に結果を出しましょう、という雰囲気が世の中全体にあります。
マラソンという競技も、苦行の先に自分を見つける、のではなく最新の技術を手軽に使ってニコニコ結果を出しましょう、というのが今風なんでしょうね。